@article{oai:jumonji-u.repo.nii.ac.jp:00001231, author = {長田 , 瑞恵 and NAGATA, Mizue}, journal = {十文字学園女子大学紀要, Bulletin of Jumonji University}, month = {Mar}, note = {自分の呼称(以下「自称詞」と呼ぶ)は自我の発達を表すものの一つと考えられる (西川,2003)。話し手が使用する自称詞の獲得や変化が相互作用者に影響を与え,それが翻って話し手への聞き手の行動に影響を与えるという双方向的関係が考えられ(e.g., 長田,2010,2013),社会の中で生活する子ども達という観点からも,自称詞の獲得や発達はより詳細な検討が必要である。そこで本研究では,自称詞の獲得及び使い分けの縦断的発達の実態について,幼児期から中学生までを対象に,自我の発達との関連という観点から検討した。その結果,以下の点が明らかとなった。第1 に,幼児期3 年間は三人称を使って自分を呼び表す子どもが圧倒的に多く,その後その割合が減少していくが,中学校になっても一定割合存在し続けることが示された。第2 に,一般的自称詞の使用については,幼児期に顕著に使用者が増えた後,小学校低学年では目立った変化がないが,小学校高学年で再度使用者の増加傾向が示唆され,中学校になるとほぼ全ての子どもが一般的自称詞を使用することが示された。第3 に,自分の呼称を場面や相手によって使い分ける人数は幼児期でのみ違いが見られ,年長児クラスが年中児クラス・年少児クラスのいずれよりも人数が多いことが示された。第4 に,自称詞の獲得と自我の発達との間に関係があることが示されたが,発達段階によって両者の関連の仕方や程度が異なっていた。以上の結果は,これまで縦断的及び広範囲の年齢に亘って検討されることがなかった自称詞の獲得を明らかにしている点,自称詞の獲得と自我の発達との関連性を示した点で意義があると考える。今後の課題として,自称詞の獲得や使い分けの変化と心の理解の発達との関係の検討が挙げられる。}, pages = {143--157}, title = {自分の呼称の変化の縦断的検討}, volume = {51}, year = {2021}, yomi = {ナガタ , ミズエ} }