@article{oai:jumonji-u.repo.nii.ac.jp:00001233, author = {星野, 祐子 and HOSHINO, Yuko}, journal = {十文字学園女子大学紀要, Bulletin of Jumonji University}, month = {Mar}, note = {本研究では、『日本語日常会話コーパス』モニター公開版をデータに、指示表現を含む連語「そうゆう」「こうゆう」の機能に注目する。  研究観点は2 点である。1 点目は50時間もの会話データが含まれているコーパスを利用し、指示表現「そうゆう」「こうゆう」の使用傾向を明らかにする点である。2 点目は具体的な発話例を引きながら、非言語表現である身振りとの関連を示す点である。  まず、両形式の使用頻度を算出した。各形式に語彙素「言う」を後続させた結果、それぞれの頻度は1,243、276となった。続いて「そうゆう」と「こうゆう」が係る要素を調べたところ、「そうゆう」には「の」「こと」「ふう」の順で各形式が後続し、「こうゆう」には「の」「ふう」「感じ」の順で各形式が後続していることがわかった。両形式ともに体言の代用「の」が頻用されることは同じだが、「こうゆう」の方が、会話場面に仮設した空間を使い、身振りを用いながら、指示対象をより具体的に描写している傾向をうかがうことができた。  続いて、「そうゆう」と「こうゆう」の発話時に伴う特徴的な身振りに注目する。  「そうゆう」に関して、「対象が先行発話にある場合」の例を挙げると、先行発話で挙げた具体例をまとめあげたり、強調したりといった機能が認められた。この場合は、前方を指さしたり、手を一往復させたりといった身振りが伴う。また、指示対象がモノなのか概念なのかといったことも、身振りに影響を与えていた。全体的な傾向として、描く対象が有形で輪郭が明確なものほど身振りは明確であり、無形である場合はその存在を指し示すような動きとなる。「こうゆう」に関しては、「そうゆう」よりも現場性が高いため、描写する身振りが明確であるものが多かった。また、会話場面に疑似会話を持ち込む際に「こうゆう」が用いられ、会話を鮮やかに描写している例も確認された。}, pages = {173--187}, title = {日本語日常会話コーパスにみられる指示表現「そうゆう」と「こうゆう」の機能−身振りに注目して−}, volume = {51}, year = {2021}, yomi = {ホシノ, ユウコ} }