@article{oai:jumonji-u.repo.nii.ac.jp:00000136, author = {横井, 紘子 and YOKOI, Hiroko}, issue = {1}, journal = {十文字学園女子大学紀要, Bulletin of Jumonji University}, month = {Mar}, note = {近年、保育では家庭との連携が重視され、入園期の3歳児クラスにおいては、幼稚園での生活と家庭での生活とのあいだにどのような連続性が確保されれば、子どもの安定感につながるのかを理解することが課題としてある。保育実践における幼児理解とは、子どもの主観的な経験を、子どもの世界に即して、質的に捉えることであり、時間や空間を客観的に捉えるだけでは、子どもの生活の連続性の内実を検討するうえで不十分である。そこで、本研究では、生活と密着している時間に焦点をあて、子ども自身に経験される生きられた経験(lived experience)としての時間性について、現象学的視点から家庭との生活の連続性の内実探ることを目的とし、幼稚園において参与観察を行った。1学期の事例を中心に検討した結果、(1)入園期の子どもがノエシス的自己の移行的性格を家庭と同様に発揮し、園での「いま」が充実して移行していくためには、保育者の果たす役割がかなり大きい。(2)入園期の3歳児クラスでは、仲間と共に一つ一つの手順をあえてノエマ的に意識するゆっくりとしたテンポが、クラス全体のノエシス的志向性の雰囲気を方向づけるために必要であり、大きなテンポが一人ひとり異なるテンポを受容することで、「みんなの時間」を生きることが可能となる。(3) 子どもたちは、園と家庭とのあいだにある差異を感じながらも、家庭での時間も園での時間も同時に「いま」として現在する感覚、家庭とは異なるノエシス的自己を楽しむ感覚が安定感につながっている。以上のことが明らかになった。子どもが安定感をもって園での生活を楽しむために確保されるべき家庭との生活の連続性とは、環境や手順を家庭と共通化するなど、客観的視点で様々なものやことを家庭と同一化することでは十分に実現されないことが示唆された。}, pages = {241--254}, title = {3歳児クラスにおける時間性についての一考察-家庭と園の連続性に関する現象学的検討-}, volume = {48}, year = {2018}, yomi = {ヨコイ, ヒロコ} }