@article{oai:jumonji-u.repo.nii.ac.jp:00000164, author = {綾井, 桜子 and AYAI, Sakurako}, issue = {2}, journal = {十文字学園女子大学紀要, Bulletin of Jumonji University}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は、児童教育学科の教職科目( 3 年次、通年・必修科目)である「教育実習事前事後指導」の授業にて筆者が担当した内容についてまとめるとともに、道徳教育をめぐる現在の教育界の動向を視野に収めながら、当該内容がもちうる意義について、特に、教材研究という視点から考察を加えることにある。「教育実習事前事後指導」(オムニバス)の担当回では、教育実習に向けた道徳の授業づくりを扱った。扱った読み物教材(資料)は、埼玉県の三大偉人の一人に数えられる塙保己一に関するものと、アテネ・パラリンピックでの金メダリスト高橋勇市選手に関するものである。前者は、主として、優しさという主題(道徳的価値)を扱う教材であり、これについては、歌唱、語源、歴史的背景、ゲストティーチャーによる説話という観点から教材研究が可能であることをDVD 授業映像をもとに例示した。後者については、主として、よりよく生きる喜びという主題(道徳的価値)を、また副主題として「生命の尊さ」を扱う教材として解釈し、テーマソング(音響)の利用、映像、書籍(児童用図書)、オリンピック・パラリンピックに関する時事情報などから教材研究が可能であることを例示した。今日の「多角的教材研究方法論」に照らすならば、これらの教材研究は、いずれも「文化的方法」(教材と私たちの生活とのかかわりを調べる)および「発生的方法」(本稿に即して言えば、塙保己一やパラリンピックに関する知が発展してきた歴史ならびに語源を扱う)に該当するものである。そのうえで道徳教育をめぐる近年の動向から、本稿で扱った教材(資料)を含め、ノンフィクション教材(資料)は、「物事を多面的、多角的に考える」ことを可能するという意味で、新しい道徳科の主旨に合致し、道徳科が目指す「深い学び」に有効な教材であることを指摘した。}, pages = {143--154}, title = {教職のための道徳教育を考える―「教育実習事前事後指導」の授業を通して―}, volume = {48}, year = {2018}, yomi = {アヤイ, サクラコ} }