@article{oai:jumonji-u.repo.nii.ac.jp:02000130, author = {石田, 有理 and イシダ, ユウリ and 山下, 倫実 and ヤマシタ, トモミ and 加藤, 陽子 and カトウ , アキコ and ISHIDA, Yuri and YAMASHITA ,Tomomi and KATO, Akiko}, journal = {十文字学園女子大学紀要, Bulletin of Jumonji University}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,幼児期から青年前期の子どもを持つ母親を対象に,夫婦の関係性評価が育児感情を介して親アイデンティティに影響する過程について検討することであった。  2022年3 月にクロスマーケティング社に依頼し, 3 歳以上中学生以下の子ども1 名をもつ母親計400名(幼児・小学校低学年・小学校高学年・中学生)を対象に,WEB 上でアンケート調査を実施した。  調査内容は,夫婦の関係性評価として夫婦関係満足度,育児感情,親アイデンティティの3 つであった。まず,育児感情と親アイデンティティについては,因子分析を行い因子構造を確認した。その後,子どもの発達段階別に最尤法による構造方程式モデリング(SEM)を行った。その結果,どの発達段階においても,結婚満足度は,直接的にも,育児への肯定感を介しても,親アイデンティティの「親役割の受容」「親としての効力感」に正の影響を及ぼしていた。一方,育児への負担感と不安感は,幼児・児童期前期においては,夫婦関係満足度の影響は受けずに,親アイデンティティの「親としての不安」に正の影響,「親役割の受容」「親としての効力感」には負の影響を及ぼしていたが,児童期後期・青年期前期においては,夫婦関係満足度の影響がみられた。また,児童期後期・青年期前期においては,夫婦関係満足度が子どもの育ちへの不安感にも負の影響を及ぼしていた。  以上の結果から,幼児期から児童期前期にかけては,夫婦関係の良好さが育児の肯定感にもつながり,親アイデンティティの獲得を促進すること,また,児童期後期からは,夫婦関係の良好さは育児の負担感や不安感の軽減にもつながり,親アイデンティティを支えることが示唆された。思春期以降は母親と子供の関係性が質的に変化し,育児の悩みが増すものの,夫婦関係に満足していれば,育児を肯定的に捉え親役割の受容にもつながると考えられる。【査読あり】}, pages = {25--36}, title = {夫婦の関係性評価が育児感情を介して母親アイデンティティに及ぼす影響─子どもの年齢別による検討─}, volume = {54}, year = {2024} }