@article{oai:jumonji-u.repo.nii.ac.jp:00000665, author = {亀﨑, 美沙子 and Kamezaki, Misako}, journal = {十文字学園女子大学紀要, Bulletin of Jumonji University}, month = {Feb}, note = {"本研究では、子育て支援において、保育士が「子どものために」「保護者のために」という思いの間で、対応の優先順位の判断やその妥当性について迷うことを「葛藤」ととらえ、保育士資格ならびに保育経験を有する園長(C保育士)に焦点化し、その構造を明らかにするとともに、子育て支援における園長の役割について考察を行った。半構造化インタビューによって葛藤事例を収集し、SCATを用いて質的分析を行った。その結果、以下の3点が明らかとなった。 第1に、C保育士の葛藤は「子どもの生活保障」と「保護者の価値観の尊重」との間に生じていた。第2に、葛藤状況において保護者に対する一貫した受容を行いつつ、長期的・包括的視点からの子どもの最善の利益の判断を行っていた。第3に、子育て支援における園長の役割として、①裁量性を生かした保護者に対する個別的支援、②親子の生活全般に対する把握と理解、③担任のバックアップと支援体制の構築、④保育の質の向上に向けた子育て支援の評価・改善の4点が見出された。本研究では、子育て支援における園長の葛藤として、C保育士の事例に焦点化して検討を行った。しかし、保育所の園長は、必ずしもC保育士のように保育士資格や保育経験を有するわけでない。また、近年では保育士等キャリアアップ研修の創設に伴い、ミドルリーダーや分野別リーダーの活躍が期待される。本研究では、1事例の検討を通して、子育て支援における園長の役割を考察したが、その研究成果はこれらの点において限界がある。  今後の課題として、保育士資格や保育経験をもたない園長についても検討を行うとともに、保育所における新たなリーダー層の役割も踏まえた検討が必要である。"}, pages = {27--36}, title = {子育て支援における保育士の葛藤-保育経験を有する園長の語りの質的分析から-}, volume = {49}, year = {2019}, yomi = {カメザキ, ミサコ} }